ヤンチャなアルディメオラに痺れる スペイン高速悪魔との死闘

Al Di Meola・Race With The Devil On Spanish Highway

 

爽快痛快・高速悪魔との死闘

 

実に長いことタイトルを呼び間違っていたアルディメオラの迷曲、いや名曲。「スパニッシュハイウェイ」なんだから【スペイン高速・悪魔との死闘】が正しそう。

 

しかしです。

 

【高速悪魔との死闘】

 

曲聴くとどうしたってこっちになっちゃうんですよね。高速悪魔ってなんやねん、そもそもこの邦題ひっでぇなって話にもなりますが、曲聴くと勝手に妄想、納得しちゃうからすごい。

 

もうあれです、タイトルのイメージそのまんまバトル始まっちゃう感が凄まじい。緊迫感に満ちたスタート、突如襲い掛かるディメオラの速弾きユニゾン、束の間の平穏の後、いきなりバトル開始、緊張と平穏とまた死闘繰り返しってな週刊連載漫画のような行き当たりバッタリ感が実にナイス。ライブ版だと最後は何故かレゲエ風になったり意味が分かりません。

 

「脈絡なんか関係ねぇ!ひけらかし上等!やりてぇようにやる!盛り上がるが勝ちだろ!」

 

欲望全開の声が聞こえてきそうな展開が最高。多くの人に寄り添うだのなんだの綺麗事なんか無視、技巧なんか意味ないだの音楽的に豊かにとか戯言と言わんばかり。ある種のヤケクソ感すら漂うゴリ押しフルピッキングサウンドに痺れます。

 

【スポンサーリンク】

 

 

Tour De Force Live

 

オリジナルも良いんですが自分がおすすめしたいのはライブ版。よりハードにごっちゃごちゃしてるのはこっち。ベースの立場から言うならアンソニージャクソンがかなりキテるのも最高。ディメオラとの高速ユニゾンもピックでキメちゃいます。

 

ドラムはスティーブガッドとま~、イメージで考えりゃ超安定・超大御所なスタジオミュージシャンサウンド。でも全然そうじゃないバンドになっているのが素晴らしい。リズムが安定だのプレイそのものが完璧なのは言うまでもないけどそういうこっちゃない。

 

攻めてる!

 

アンソニージャクソンとかラウンド弦全開のギンギンサウンドに加えてフランジャーかけてピック弾き。プレイ自体は超安定。でもサウンドは何か不安定さを抱えてるのが実に魅力的。単純なハードロックやメタル系の刻みとは異なり間を多く取ってゆったりさせることができるのも大きな要因でしょう。

 

明らかにアドリブ+謎のアプリーチかまして緊張感バリバリとか得意なだけに共演側の方も油断できなそうなのが何とも楽しい。それこそアンソニーを失望させないよう刺激を与え続けないといけないぐらいの状況になるのが面白い。

 

アンソニーとガッドにガシガシやらせてそれに食われず主役張るってディメオラのプレッシャーもそりゃ相当なものかもしれません。キーボードのヤンハマーも攻めてくる人だしここでギターが弱かったら話にならない!

 

上手い人間達による気の抜けたごっこ遊びってんじゃなし。

 

真剣勝負!

 

インスト好きなら絶対聴くべき爆音推奨な一枚!

 

Tour de force-Live (1982) / Vinyl record [Vinyl-LP]

レスポールにディマジオスーパーディストーション

 

自分が最初にアルディメオラに感じたイメージって「アコースティックメインの人。なんかちょっと気取ったインテリ感のある人」みたいな印象、あまり良いものではなかったのが正直な話。ロックなイメージとか1mmも持ってませんでした。

 

それがまさかあんなヤンチャなことをやってた、ハードに歪ませてブチかましてたとかあまりに想定外。好感度上がらないわけがありません。気取ったフュージョン系ギタリストなイメージから一転、馬鹿馬鹿しいぐらいのノリを持ってることにやられました。レスポールにスーパーディストーションで攻めるとかそこだけでもファンになりそうです。

 

ジョンサイクスが「レスポールの名手と言えばアルディメラも忘れちゃいけない」なんて旨の発言をしていたのも納得。ゲイリームーアやジョンサイクスが好きだったらハマらないわけがないって感じ?ハードに歪ませてゴリ押し痛快フルピッキングとか共通項ありすぎて笑います。

 

ギターをやろうと一時期レスポールにハマってた自分。古い国産の物を手に入れた後、これまた古い初期型スーパーディストーションをのせて弾いてたことなんかがあります。正直まったく好みに合わなかったけど、スーパーディストーションのあれでしかないキャラ、痛快さにはやっぱり痺れるものがあった次第。

 

今や特別な存在ではないかもしれませんが、それだけスタンダードになっちゃったってのが実は凄いこと。名前勝ちな面から何から素晴らしいヒット商品。ロック好きなら一度ぐらいは試さにゃいかんPU。王道に触れるもよし。悪ノリ上等もよし。一発いっとくのが正解!

 

DIMARZIO DP100 CREAM SUPER DISTORTION

DIMARZIO DP100 CREAM SUPER DISTORTION

 

プログレ系・スパニッシュな香り好きなら絶対ハマるアルディメオラ

 

ドリームシアターとか好きだったらさらにすんなり入れちゃうこと間違いなしのアルディメオラワールド。特にジョンペトルーシが好きなら必聴。これ絶対ルーツだろってニヤリとしちゃいます。ジョーダンルーデスに至ってはヤンハマーと共演していたことがあったり、偶然ではない深層な繋がりも感じるところ。

 

ツアーデフォースライブだとちょっと賑やかすぎる、もうちょっとアルディメオラの色彩豊かな面、アコースティックな部分にも触れておきたいってことであれば、よりルーツ的な意味で【Elegant Gypsy】もおすすめ。パコデルシアとディメオラのデュオも堪能できますし、この影響を受けたギタリストも恐らく相当いるはず。

 

で、ベース的に言えばやっぱりアンソニージャクソン。この方のピック弾きを味わえるってのも押したいポイント。ジャズ系の大人しい人?いやいや全然ちゃいまっせと声を大にしたくなります。 サウンドからアプローチからこんだけ尖がってる人はそうそう存在するものではなし。プレグレな空間演出とかもバリバリ得意だと脱帽。

 

「俺だけ目立ちゃいい!」ってんじゃないバンドサウンドの楽しさ、スリリングな展開、熱いバトル、他のメンバーの活躍も魅力だからこそのアルディメオラ。難解すぎない塩梅も丁度いい、ある意味インストのお手本とも言えそうです。

 

エレガント・ジプシー

 

【関連&おすすめ記事】

kakkee-gt.hatenablog.com

 

kakkee-gt.hatenablog.com

 

kakkee-gt.hatenablog.com

 

kakkee-gt.hatenablog.com