驚愕のキャプテンフィンガーズ リーリトナー・ジェントルソウツ

Lee Ritenour Gentle Thoughts

 

痛快骨太ギターインスト

 

爽やかスマートサウンド、スムースジャズの人って感じのイメージがありそうなリーリトナー。実際、もう長いことソフトなフュージョン、ジャズ寄りな方向に行ってる感が強いのは間違いありません。

 

ところがどっこいこのアルバム、特に【キャプテンフィンガーズ】におけるリトナーは違います。実にスピード感溢れるサウンドが素晴らしい。上品なリーリトナーもそれはそれで良いけど自分が好きなのはこっち。ガッツ溢れる本格的なインストが聴きたいなら必聴だと声を大にしたい。

 

地道~に録音するのではなくいきなり原盤に刻み込んでしまう『ダイレクトカッティング』。その影響もあってか緊張感も凄いのなんの。最初の一曲目から最後の最後までブッ通しのレコーディング。編集できないミスも許されない。曲間も休めない。ある意味ライブ以上のサウンドが堪能できるのがこの作品。

 

ミスできない?じゃあ大人しくする?控え目にまとまる?これがまったくその逆。むしろ極限状態。熱く燃え上がってるからこそハードロック・メタル野郎にも響いたわけです。

 

凄腕達によるインストバンドとかそれだけでも注目物。そして技巧を超越した入魂があるからこその衝撃と感動。まさしく必聴!

 

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Captain Fingers 痛快キメキメサウンド

 

全編通して聴いてもそんなに長くないので全部おすすめと言えばおすすめ。しかしやはりこの曲をプッシュしないわけにいきません。これがなければこのアルバムのインパクトは激減。それどころか埋もれる作品にまでなっちゃうかもしれない。それぐらい強烈!

 

リトナーの気合の入ったカッティングからのスタートってだけでもうワクワク全開。もっと以前のオリジナル版キャプテンフィンガーズはどことなくブヨっとした印象、コミカルな雰囲気がある中、こっちは最初から最後まで疾走。勢い全開でかっけぇのなんの。

 

この曲の最大の見せ場は何と言っても高難度のキメ。最初聴いた時はほんと目(耳?)が点になるって感でしたね。明らかに厄介そのもの、いきなりやれと言われたら間違いなく真っ青になること間違いなしのフレーズ。

 

そんな変態的なキメにとどまらずジャキッ!とキレ良くタイトにキメられるからこそビシッと締まって格好いい。これがボワボワした響きになっちゃったら台無し。スピード感なんか出ません。

 

で、このキメの後のギターソロ、いきなり速弾きとかで始まるのでなく、「キュゥゥウイイン」と何ともロックギター的美味しさ溢れるサウンドからスタートするのがニクい。

 

ソロ全体通して練りに練った凝った感じではなくノリで弾いてる感じがなんとも良い。余裕しゃくしゃくの超絶技巧ってんじゃなし。勢い重視。スピード感重視。痛快爽快。楽しさ全開なのが素晴らしい。

 

ジェントルソウツのキャプテンフィンガーズ。この一曲聴くだけでも価値あり。

 

CAPTAIN FINGERS

フランジャー&ピックベースも必聴 Anthony Jackson

 

アルディメオラの記事でも触れましたが、こちらでも炸裂してるアンソニーのピック弾き。ベースにフランジャーかけるってだけでも異端。おまけに遠慮なくピックで弾いちゃうから凄い。それにとどまらず5曲目の【Feel Like Making Love】ではスライドバーまで使って疑似フレットレスみたいなことまで試みるやりたい放題っぷり。

 

めっちゃお堅いイメージがありそうな人ですがその姿勢は常に攻めそのもの。遊び心も満載。普通のベースの感覚では許されなそうなアプローチかましてくれる挑戦精神に最高に痺れます。

 

それもこれも結果を出しているこそ。反論を許さないサウンドをこれでもかブチかましてくれるのがアンソニーの凄みと実力。「もっとベースらしくしろ!」なんて誰がこの人に言えるのか?

 

キャプテンフィンガーズだけを考えても多くのプレイヤーが門前払い。しかもダイレクトカッティングなんて戦場の中、これだけドッシリ正確無比に弾けるベーシストがどれだけ存在するものか?

 

超高難度のレコーディング。しかしミスしないだけ正確なんてだけでは面白くない。プラスアルファを加えられる人じゃないと意味がない。となればまず思い付くのはアンソニージャクソン。他の誰にも任せられないことをやってくれる存在。高い確率でそんな人選だったのではないかと想像。

 

「困った時は最強のアンソニージャクソン」

 

割と真面目にそんな伝説が存在してそうです。

 

ちなみにですが、聞いた話によるとキャプテンフィンガーズのキメではピックを口に咥えて指で弾くのだとか。さすがのアンソニーでもあのキメをピックで弾くのは厳しかったのか?それともより音楽的なサウンドを求めてのことか?いずれにせよ妥協を許さない判断を下せるのが素晴らしい。

 

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「フュージョン=大人しい」ってんじゃつまらない

 

ハードロック・メタルにハマッてた中学高校時代。当然、と言うのもあれですが、ジャズなんか大嫌い、ソフトな癒し系なんかクソ食らえ、軟弱なインストなんか消えろってなぐらいだったのが本当の話。

 

そこから音楽学校に入って色々体験、教えてもらって聴かせてもらってビビッ!と来たのがこのリーリトナーのジェントルソウツ。学校入ってもジャズかぶれとか大嫌いだった中、こんだけガツンと来たのだからやっぱりロック野郎に響く何かが存在したんだと思います。

 

技巧に寄りすぎてしまった場合、凄まじい超人技に対してなぜか気分は退屈、まったくピンと来ないなんてこともありがち。爽快どころか嫌味、気分を害するようなものまであるのが音楽の難しさ。その意味でフュージョン・ジャズ方面に嫌悪を覚える人がいるのも分かる話。

 

そんな嫌なイメージをブッ飛ばすことができる、熱いバトルをかましてくれる作品があるってほんと凄いこと。「嫌われたくない・・」とか「仲良くおてて繋いで」ってんじゃなし。凄腕達が本気で絡み合うからこそ面白い。

 

『音楽は格闘技』

 

高めた技をぶつけ合うからこそ熱くなれる。人の心を動かすことができる。それを体感するにもその入門をするにもこのアルバムはおすすめ。

 

今の時代、技巧的にはいくらでも上がいるでしょう。もっと遥かにキレ良く弾ける人がいても不思議じゃない。でもこの気合の入ったリトナーのプレイが聴ける作品ってのはそう多くないと感じます。だからこそ今聴いても気分爽快で痺れるものがある。

 

知って損なし痛快インスト聴くなら外せません!

 

ジェントル・ソウツ

 

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